父の日が近づくと、父へ最後に贈ったものを思い出します。
それは、父の日ではなく、父の最後の誕生日に贈った贈り物です。
父は、肝臓を患っていて一度昏睡状態になるほどギリギリの状態でした。
もう長くないと思っていたので、最後の年は、北海道へ家族で旅行に行きました。(この時も途中で体調が悪くなり途中で帰って来たのですが)
これは、父の主治医であり、私を看護師に育てた医師が、もうもたないから思い出を作りなさいと教えて下さったためです。
その旅行中の父は、子供の様にはしゃぎ、普段、食事制限をしていたのですが、好きなものを好きなだけ食べ、「楽しいなぁ」とずっと言っていました。
今その写真を見ると、50歳の父はまるで、70歳過ぎのおじいちゃんの様です。それほどまでに、身体は病んでいたのに、自分の親はそう見えなかった。不思議です。
父の誕生日の数日前、体調が急激に悪くなり、入院。
今回は退院できないかもと思いながらも、退院の日に着るセーターをプレゼントしました。
結局退院出来なかったので、棺に入れましたが、
亡くなる、前日、病室でベッドの横に寝ている私を穴が開くほど見て、「かわいいなぁ。もっと見ていたい。」と何度も言っていたのを思い出します。
次の日は、もう意識がもうろうとしていて、会話もままならず、そのまま逝ってしまいました。
自由奔放に生きた父は、短かったですが、太い、充実した人生だったでしょう。
実の娘ではない私を心から大切に育ててくれて有難う。
その苦労と苦悩は計り知れなかったと思います。
前にも言ったけれど、私のお父さんは、一人だけだよ。
父の日への贈り物は、毎年、有難うの言葉です。
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